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移して、ちょっと待つ。
美味しいご飯に仕上がります。
まずはざっくり!
おひつの使い方とお手入れはとてもシンプル
おひつの使い方
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炊けた直後、しゃもじを使って全てのご飯をおひつへ移す。
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さらしを被せ、5∼15分ほど蒸気を逃がす。
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一膳目をお茶碗によそい、残りは蓋を閉めて保存。
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ご飯とおひつに負担が掛からないよう、夏場の保存なら半日まで。
おひつのお手入れ
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たわしを使って、水かぬるま湯でぬめりが取れるまで洗う。
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水を切ってから、本体と蓋の口を上向きにして陰干し。
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完全に乾いてから、次回使う。※2つのおひつを交互に使うことが理想的。
美味しいご飯に仕上がる理由を
日々の使い方と合わせてご紹介します。
(読了時間5分)
ひと手間、これだけ。
ご飯を炊き上げる道具には土鍋や炊飯器など、
お好みのものをお使いください。
炊き上げが終わり、蓋を開けると甘い香りの蒸気が立ち昇ります。
この蒸気は炊飯の役目を終えた熱と水分ですので、
速やかに外へ逃さなければ、
余分な水分とともにご飯を加熱し続けることになってしまいます。
蒸らしが終わった直後、ここで、ひと手間。
しゃもじを使って、お釜からおひつにご飯を移すことで、
熱と水分を一気に飛ばしましょう。
あとはおひつにおまかせ。

おひつが、仕上げる。

ぜひ、おひつから一膳目をお召し上がりください。
5分から15分ほど晒しを被せたまま、しばし待ちましょう。
この間に、おひつの中で起こっていることが仕上げです。
炊き上がった直後のご飯の表面は、
お粥のようなでんぷん質で覆われています。
余分な熱と水分を緩やかに取ることで
表面のでんぷん質が固り、保水膜となります。
ご飯粒の水分は保たれつつ、
ハリとツヤが生まれ、歯触りの良い、
美味しいご飯に仕上がります。
冷やご飯こそ、美味い。
おひつの役目はまだ終わりません。
ご飯を美味しく保つ、
いえ、美味しい冷やご飯に仕上げます。
樽冨かまたのおひつは、
ご飯から出た水分を十分な木の厚みで吸収します。
そして、おひつが吸収した水分は仕上がったご飯の
乾燥を程よく防ぎます。
引き締まった冷やご飯はモッチモチ。
噛めば噛むほど甘味が感じられ、
温かいご飯とはまた一味違う美味しさがあります。

*おひつとご飯に負担がかかるため、夏場の保存であれば半日程度としてください。